牛乳が乳がんや前立腺がんの発症リスクを高くする?

牛乳が乳がんや前立腺がんの発症リスクを高くする?

現代の日本人に不足しがちなカルシウム。それを補うために牛乳の摂取を心がけている人がたくさんいます。

しかし、牛乳にはカルシウムを補う以外に、がんの発生に影響をもたらす要素があると指摘する報告があがっています。

健康のために、積極的に牛乳を摂取している人によっては、気になる報告ですよね。乳がんや前立腺がんと牛乳の関連性について、調べてみました。

牛乳がもたらす乳がんへの影響

 

牛乳が乳がんや前立腺がんの発症リスクを高くする?

「牛乳」という名前自体に「乳」という文字が含まれているので、がんに影響をもたらすとしたら「乳がん」だと考える人が多いのではないでしょうか。

乳がんは女性だけのもの、と思われがちですが、割合は少ないものの男性にも発症することがあります。

結論から言うと、現代の研究においては、牛乳が乳がんの発生をもたらすという確実な因果関係は認められていません。

しかし、日本乳がん学会は「その因果関係は無い」と前置きしたうえで、「肥満を招かない程度の適量の摂取が望まれます」との見解を示しています。

脂肪、カルシウムと乳がんの関連性

具体的な成分から考えると、まずは脂肪の存在がポイントです。脂肪には、乳がん発生のリスクを増加させる可能性があると言われています。

一方で、牛乳に含まれているカルシウムやビタミンDには、乳がん発生のリスクを減少させる可能性が指摘されています。

その両方の成分を含んでいることから、牛乳が乳がん発生に確実に影響をもたらすとは断言できないのです。

前立腺がんと動物性脂肪

アメリカ人男性に多い前立腺がん、影響する食生活前立腺とは男性のみに存在する臓器であるため、女性がこのがんにかかることはありません。

近年のアメリカでは、男性がかかるがんのうちで一番多いのが、前立腺がんです。前立腺がんについては、動物性脂肪を過剰に摂取することが発生に大きな影響をもたらすといわれています。

一方で、野菜を中心とした食生活を続けている人は、前立腺がん発症のリスクが低いとする報告も多くあります。

アメリカでは動物性脂肪の多い食べ物が広く好まれているため、前立腺がんの予防には食生活の改善による効果が期待できるといえるでしょう。

カルシウムと飽和脂肪酸が前立腺がんにもたらす影響

日本ではカルシウムの摂取をすすめられることが多くありますが、前立腺がんにおいてカルシウムは注意すべき成分です。

なぜかというと、国立がん研究センターの研究により、カルシウムには前立腺がんの発生リスクを高めるはたらきがあると報告されたからです。カルシウムとともに飽和脂肪酸にもこのことが認められています。

牛乳にはこの両方が含まれていることから、過剰な摂取は控えた方が良さそうです。

牛乳が悪者ではないけれど、バランスが大切

乳がんにおいても、前立腺がんにおいても、発生リスクには日々の食生活が大きく影響しています。

そのため、牛乳に関わらず数多くの食べ物、飲み物をバランス良く摂取することが有効な予防策といえます。

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